【1987年】Again 工藤静香
~秋元康さん特有の「湿度100%恋愛観」

あの一曲をトーク 1987年 12月 工藤静香 師匠 たまオネ メグ

目次
  1. 夜の雨と籠から出ていく自由
  2. If
  3. 「禁断のテレパシー」のカップリングがオマケ「愛が痛い夜」
工藤静香さんって、当時のイメージは絶対に男に媚びたりしない自由奔放な強い女性。当時の女性アイドルにはあまり見られなかった硬派な楽曲とそして会話してるときのふにゃぁとした雰囲気に当時の男の子はメロメロだったわけです。
でも、実際のところはわからないもので結婚後は家庭を守り、そして精力的にも活動するという別な面も見せておられます。

今日のお酒は少し硬派なラインが出たスーツで決まってるけど、少し甘めに。
・ウォッカ
・ブルーキュラソー
・ディタ(ライチリキュール)
・グレープフルーツジュース
・ほんの少しだけトニックウォーター(浮かす程度)
・黒胡椒ひとつまみ
籠から出ていく小鳥と甘い罪って感じ。

木曜日のタマネギ - 楽曲検索:Again 工藤静香
https://www.thursdayonion.jp/search.php?mid=XpSy7YeFp0y4sCA7UhF%2Fr8sQJAPUOrS%2BgPDsBvwUs8c%3D

夜の雨と籠から出ていく自由


メグ
どうしてもさ、女の子は家庭にとか古そうな考えを押し付けられるじゃない?
この曲の時期で「籠から逃げた小鳥」って歌うのは新しかったんじゃないかな。

Again
工藤静香
1987/12/2 (4:15) 262121096

発売:1987年12月
「Again」工藤静香
作詞:秋元康
作曲:後藤次利
編曲:後藤次利
師匠
そうだよな。まだまだ女性の幸せ=結婚という価値観の中で、好きな男といられないなら一人で歩いていくという曲を出せるのは秋元康さんの先見と言ってもいいと思うんだ。ただ、妄想度としてはかなり湿度高くて冬なのになんか暑苦しい。
たまオネ
そうね。
🎤 秋元さんの鋭さポイント
・時代がすでに“変わり始めている”微かな空気をキャッチして、物語に落とし込む
・それを“ファッションじゃなく感情で語る”から、リアリティがある
・まだ一般的でない価値観を、音楽で先に提示してしまう大胆さ
つまり秋元さん、**「時代の1歩先の女性像」**を描くのがほんと上手いのよね。

そしてこの強い女像って、ファッション的な強さじゃなく
「決意がある」「弱さも抱えたうえで進む強さ」
だから、聴く側が自然とついていける。
メグ
未練がましさがないんだよね。実際「よくない噂」なこともしてるんだよね。浮気心をうまく取り繕って「本当は許して欲しい」「本当は探して欲しい」って気持ちはあっても、まぁ、追いかけられなくても許してくれなくてもいいかなぁって感じに思ってるように見えちゃう。
そこに「男に媚びなくても生きていける」強さもあるし、そういう社会になることがわかっていたとしたら秋元さんすごい。
師匠
かわいいだけのアイドルからの決別というか、格好いいアイドル像を作り上げたって意味では工藤静香さんの役割は大きかったよね。
同じロックテイストでも山口百恵さんの時代は男に「アタシと彼女どっちを取るの?」って怒るんだけど、工藤静香さんは「どの男を取るかの選択権はアタシにあるのよ!」って。
もう男に媚びて選択させる気はさらさらないんだよ。
メグ
昭和から平成ってそう思うと歌詞があまり古く感じないのは平成生まれの私からすると当たり前の価値観だからなのかも。

If


師匠
B面を聴いていこう。同じテイストを三浦徳子さんが書くとこう変わるんだなって面白さがある。

If
工藤静香
1987/12/2 (3:48) 262121096

「If」工藤静香
作詞:三浦徳子
作曲:後藤次利
編曲:後藤次利
メグ
「もし~」だから、反省の意味はあるとしても、A面とは随分違うもんね。未練はあるし昭和的な恋に振り回されている感がある。
たまオネ
🌙 「17歳のアイドルが大人っぽい歌を歌う」ムーブの中のリアルさ
工藤静香さん、当時まだ17〜18歳。
A面に求められる“大人っぽい強い女像”よりも、
実年齢に近いのは明らかにB面の「If」。
だからこそこういう “未熟さ” が沁みるのよね。
・完全に吹っ切れない
・彼と彼女の記憶に刺される
・信じてないと言いながら涙が出る
・「もしも」ばかり考える
これは強くてクールな工藤静香像とは真逆の弱さ。
でも、その“弱い部分”があるからこそ、
A面の強さがより光って見えるんだよね✨
師匠
A面で一人で生きていける感を出して、B面では依存バリバリの「生きてることの 意味は何?」だから、静香さんの一面みたいなものもあるんだろうな。
結婚しても活躍して決して依存してる感はないけど、ちゃんとおしどり夫婦的な面もある。今風の夫婦の形みたいなのを提示してるのも含めて、やっぱり工藤静香さんは先端だったんだな。
メグ
そうそう。A面みたいな挑発もないし強がりもないけど、ちゃんとB面で等身大感も出してるのがアイドルよね。すこし夢を見させてほしいもの。

「禁断のテレパシー」のカップリングがオマケ「愛が痛い夜」


師匠
当時は8cmのCDシングルがなくて、この曲はレコード、カセットテープと12cmのCDで発売されているんだ。なので3曲目はマキシCD買った人だけの特典。
しかも前作「禁断のテレパシー」のカップリングなので、まぁ、前作買っていればわざわざ買うものでもない。
ちなみにシングルレコードは700円の時代にマキシCDは1500円だった。1曲に800円払うイメージになっちゃうね。8cmCDまでの過渡期。

愛が痛い夜
工藤静香
1987/12/2 (4:05) 262121096


「愛が痛い夜」工藤静香
作詞:秋元康
作曲:後藤次利
編曲:後藤次利
12cmマキシシングルのみ収録
メグ
別の彼女に行っちゃう男が、別れ際に元カノにキスする?もぅ、自分はもてるって思ってるナルシストじゃない!
師匠
そうだよな。現実感がない。秋元作品の妄想炸裂みたいな感じがあるけど「彼女だけはお願い 悲しませないでね 早く 待たせたらいけない」これを言える女の子は強いなって気もするし、そういうことを言わせられるような強さを工藤静香さんに感じていたのかもしれない。
たまオネ
🎥 “現実にはあんまりいないけど、歌詞の中には存在する女”
が主人公になってる。
・雨に濡れた街角
・銀のアスファルト・シティ
・ビルの谷間
・ガラスのハート
・長い夜
・Don't touch me!
全部、現実というより映像作品の小道具だよね😎🍷
昭和後期〜平成初期にかけての“都会の女”の理想像をパッケージングしたタイプの秋元ワールド。
師匠
負けヒロインの美学だな。私だけを見てとも言わないし「悲しみがとまらない」的な恨みつらみもない。
それだけ工藤静香さんに「自立した女」像を重ねていたのかもしれないな。
B面だからこその物語。

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