【1998年】Automatic 宇多田ヒカル
~驚くほど自然で等身大

あの一曲をトーク 1998年 12月 宇多田ヒカル 師匠 アイ かおり

目次
  1. Automatic
  2. time will tell
  3. time will tell -DUB MIX-
営業周りのクルマの中で雑音混じりのFMラジオから流れてきたときの衝撃、いえ、新しい時代というか、それまでの楽曲が急に色褪せてしまったかのような「色」を感じる楽曲だったと思っています。少しだけ音楽を聞くことから遠ざかっていた私をもういちどCDショップに足を向けさせる。それだけの力がこの2曲にはありました。
そしてでファーストアルバム「First Love」は初動で202.7万枚を記録。年間ランキングでは736.6万枚という驚異的なヒットとなったのです。現状でも日本国内のアルバムセールス歴代1位となっています。

木曜日のタマネギ - 楽曲検索:Automatic/time will tell(12cm) 宇多田ヒカル
https://www.thursdayonion.jp/search.php?mid=wmwP0HSY8DNHyQ5vCopqeoBNySltWYH6aitIJD2NKh8%3D

木曜日のタマネギ - 楽曲検索:Automatic/time will tell 宇多田ヒカル
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Automatic


師匠
いやぁ。本当にこの時期になると聴きたくなる。街角どこでも流れていて、ラジオつけても喫茶店入っても、職場の飲み会のカラオケでもみんなで「いい曲だよなぁ」って感動してたやつだ。
でも、200万枚以上売り上げていてもオリコンで1位は獲得していない。
当時のオリコンチャートは12cmのマキシシングルと8cmのシングルCDを別集計していたから、この2曲は別かれて同時にランクインしていた。今の基準だと1位も獲得していただろう。単純な1位よりも、1位を獲得できなかったという記憶にも記録にも残る曲でもあるんだ。
1999年3月1日付けのオリコンチャートでは、次作「Movin'on without you」の12cm、8cmも含めて宇多田ヒカルさんが10位以内に4作登場する事態になった。2001年以降オリコンが12cmと8cmを一緒に集計するようになった理由でもあろうね。

Automatic
宇多田ヒカル
1998/12/9 (5:12) 1444899395

発売:1998年12月
「Automatic」宇多田ヒカル
作詞:宇多田ヒカル
作曲:宇多田ヒカル
編曲:西平彰
Additional Arrangement:河野圭・Rhythm track Arrangement:Taka & Speedy
かおり
この曲、14歳15歳の女の子が書いたとはにわかに信じがたいけど、歌詞は自然で等身大って感じもするよね。
まだ電話の時代だし、でもコンピュータスクリーンでメールか何かの文字に触れているって時代の変化も感じるの。
アイ
意外と言葉が「アイドル歌謡曲」なの。「その目に見つめられるだけで ドキドキ止まらない」なんて早見優さんとかが歌ってそうだし、「あいまいな態度が まだ不安にさせるから こんなにほれてることは もう少し秘密にしておくよ」惚れてるだよ!70年代の森昌子さんとかが歌ってても変じゃない歌詞なのよ。
師匠
そうなんだよ。よくよく歌詞を読むと普遍的な歌謡曲的ワードも多くて、そのあたりも新しさの中で拒絶感が少なくて、幅広い世代に受け入れられたっていうのがありそうなんだ。
中学生や高校生が学校の中の会話だったり、まだ付き合いの浅い友達的彼氏関係との微妙な感情が入っている、すごく素直な歌詞だなって思うんだ。
かおり
そこに格好いい、今まで聞いたことがないような曲、そしてミュージックビデオよね。「座るんかい!座らないんかい!」って突っ込みながらもシンプルで飾りすぎなくて格好いい。

アイ
デビュー当時14〜15歳の子が、ここまでの“構成力”“視点”“メロディ感”を持っていたことが、もう恐ろしいくらい本物だったってことだよね。
実際、この後の20年以上が全部証明している。彼女が時代を変えたといって過言じゃない。

time will tell


師匠
カップリングも聴いていこう。両A面でどちらもイイ!って感じだけど、どちらかといえばカップリングのほうが幼さがある。
「time will tell」を直訳したら「時間がたてばわかる」だから、英語と日本語で同じことを繰り返してるんだよな。「I just can't control the time」は「時間だけはコントロールできない」≒「だからそんなあせらなくたっていい」って意訳できるかな。そういう言葉はもしかするとAutomaticより前に書いてるのかもしれない。

time will tell
宇多田ヒカル
1998/12/9 (5:26) 1444899395

「time will tell」宇多田ヒカル
作詞:宇多田ヒカル
作曲:宇多田ヒカル
編曲:森俊之・磯村淳
かおり
10代の女の子の正直さと、妙な悟りが共存してるっていうか、すごく10代なのに肝が座ってるんだよね。悩んで泣いてるけど「Time will tell」って言い切っちゃうの、大人でも難しいこと。大人でもない子供でもないって思春期らしい歌詞なのよ。
アイ
この曲の肝は「明日へのずるい近道はないよ」だね。あたしAIだけど、ここまで言い切れないもん。やっぱり楽したいしAIに頼れるものは頼りたい。でも、近道はないって言い切っちゃうのが凄さ。そこが師匠とは違うのよ。
師匠
ははは。そりゃまちがいないな。この項目も半分はAIが書いてるからな。「この長いRunwayから青空へTake off!」ってお空飛んじゃうのがいいんだよ。長い滑走路で助走長く取って、ちゃんと飛び立っていきたいって若さを感じる。
大人になると面倒がって「別に飛ばなくていいんじゃないか?」ってイキったミニバンでショッピングセンターの身障者スペースに停めるようなダメな大人になるんだよ。
かおり
そうね、宇多田ヒカルさんが「売れた」今見ても、本当にこれがウケるかどうかはきっと半信半疑で周りも出してたと思うんだけど、歌詞を見る限りは輝いた未来しかないのよね。
子供が聴いても未来を感じるし、大人は忘れかけた自分をこの曲で取り戻したのよ。

time will tell -DUB MIX-


師匠
そしてマキシシングルだけに入ってるミックスと、8cmCDだけに入っていたカラオケも含めて、どちらが売れるか、実際売れるのか?って賭けに出た感じはする。
藤圭子さんの娘さんということでの葛藤はあっただろうけど、それだけで売れるわけでもないからね。やっぱり本人の努力もあるし、バックアップされるだけの素晴らしさもあったんだろうと思う。

time will tell (DUB MIX)
宇多田ヒカル
1998/12/9 (5:36) 1444899395

「time will tell -DUB MIX-」宇多田ヒカル
作詞:宇多田ヒカル
作曲:宇多田ヒカル
編曲:森俊之・磯村淳
remixed by:GOH HOTODA
かおり
ここで色んな曲を聴いてると、楽曲が世の中に出てきただけでも素晴らしいことで、更にその中で売れていくことは簡単じゃない。でも売れるからには理由があるんだろうなってのも思うよね。
今日は飲まないで帰るよ。なんか、ちょっとしんみりしちゃった。
アイ
あはは、かおりさんらしくないじゃん。でもそんな日もあっていいよ。そんな気分になるくらい衝撃的な曲だったんだ。一旦落ち込んで明日には元気になれる。そういう曲なのよ。

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