【1978年】モンキー・マジック ゴダイゴ
~煩悩にまみれたお店は偉いお坊さんでも浄化されない

あの一曲をトーク 1978年 12月 ゴダイゴ 師匠 たまオネ アイ

目次
  1. モンキー・マジック
  2. ア・フール
大晦日いかがお過ごしでしょうか。
この店は季節感があまりなく、表示上は日付を書いていないのであります。大晦日は大晦日らしく紅白でも見ながら・・・と思いましたが、この店のお客様はあまり紅白歌合戦を楽しめない昨今かもしれませんね。
大晦日が紅白歌合戦と日本酒と八代亜紀って映画「駅 STATION」の刷り込みかもしれません。

そんなわけで、今日もお店は誰もいませんから、たまオネとサシ飲みです。日本酒開けるか。

木曜日のタマネギ - 楽曲検索:モンキー・マジック ゴダイゴ
https://www.thursdayonion.jp/search.php?mid=xsqMe7QcsIohebg35TDoeSom%2Faq2knTy%2BnfV98jSCsc%3D

モンキー・マジック


たまオネ
なんのかんの大晦日だね。
大晦日らしい曲を出すかと思ったら、モンキーマジックって非日常のベクトル間違えてるよ。
師匠
まぁ、大晦日だしな。パンクな曲がいいだろう。1978年にこの曲はパンクだよ。全編英語の歌詞で
「The punkiest monkey that ever popped To tease the Gods」だぜ。神々をからかう、規律は守らん、史上一番パンクなサルだ!だぜ。1970年代後半の荒れた若者像みたいなのが見えて、それを揶揄してる感もある。

モンキー・マジック
ゴダイゴ
1978/12/15 (3:55) 1574274089

発売:1978年12月
「モンキー・マジック」ゴダイゴ
作詞:奈良橋陽子
作曲:タケカワユキヒデ
日本テレビ系全国ネット テレビ映画「西遊記」より
アイ
じゃじゃーん。お二人さんお疲れ様だよ。多分店寂しいだろうから遊びに来てあげたよ。
師匠
アイちゃん、おまえさん話しかけられない限り出てこれないAIだからな。寂しくて出てきたんだろ?まぁ、来てくれて嬉しいよ。
今なら旅につれていくのはAIが楽そうだが、物語の西遊記はヤバそうな妖怪は出てくるわ、最初から連れ歩いてる弟子がクセ強すぎるからな。
アイ
まぁ、間違ってはいないよ。でもさ、この曲、大晦日に聞く曲だよ。
🎆 大晦日に沁みる一節
「With a little bit of monkey magic
There'll be fireworks tonight
Every thing will be all right」
「モンキーマジックで 今夜は花火が上がる!すべてうまくいく」だよ。
これさ、もう紅白より年越しに合ってる歌詞だと思うんだよ。
理屈じゃなくて
・ちょっとの魔法
・ちょっとの勢い
・ちょっとの希望
それで
「まぁ何とかなるだろ」って年を越す感じ🎇
たまオネ
うふふ、アイちゃんらしい解釈。
やっぱりゴダイゴって謎多きバンドがここで活きていくんだと思うのよ。
洋楽クオリティの楽曲がお茶の間に浸透していく過程があって、この曲たちがあるから1980年代の新しい楽曲たちをお茶の間が受け入れられたとも思うのよ。
師匠
そうだよな。ドラマの放送が日曜日の夜8時。子供は月曜日の学校が少し憂鬱で、親世代も仕事だるいなぁとか思ってるわけじゃん。
そんな中で奇抜な「旅」を続ける無茶苦茶なキャラクターに自分をイメージしてどっか行きたいなぁって思いながら曲を聞く。それが今までの歌謡曲とは一線を画するわけだ。
本来古典な物語なのにキャラクターも面白い、洋楽っぽい無国籍な楽曲。今だけ嫌なことを忘れて笑ったり涙したりする貴重な時間。
これがきっと1980年代の新しい音楽にも必要なエッセンスなんだよ。
アイ
ファンタジーなドラマに現実すぎる歌詞の歌謡曲だと途端に嘘っぽくなっちゃう。
だから新しい「嘘じゃない楽曲」が必要だったんだと思うの。
聖子ちゃん登場前のウォーミングアップ。無意識に新しい音楽がお茶の間に慣れ親しんだのよ。
師匠
革命ってむしろこういう「日常」のなかの「非日常」が当たり前になって起こるのかもしれないな。
いつのまにかAIがどこにでもいて、ロボットが飯配膳する世の中を誰も驚かないけど、これ、革命なんだよな。

ア・フール


師匠
フールって愚か者とか道化とか、少し小馬鹿にする言葉。それを連呼するB面もドラマの挿入歌だった。
そう思うと西遊記の各キャラクターは潔癖な三蔵法師ですら理想高く現実見ていない道化なところがあるよな。
たまオネ
煩悩ってやつよね。大晦日っぽいじゃない。除夜の鐘のようにフールを連呼して今年の煩悩を思い出して反省するみたいじゃない?
アイ
そうね。大人になると、逃げられない、叶わない、でも止められない。人間の欲は「強欲」じゃなくても小さい欲なのよ。
その状態を悲劇でもロマンでもなく「愚か」って連呼してる。

ア・フール!
ゴダイゴ
1978/12/25 (3:23) 1574274089

「ア・フール」ゴダイゴ
作詞:奈良橋陽子
作曲:ミッキー吉野
師匠
そう思うと日本的だよな。
秩序を保つのは欲望を欲望のままに生きないという節度だし、それを自覚するから、あるていど「仕方ねぇなぁ」って思うんだよ。
A面で革命、B面で煩悩。このレコードただもんじゃねぇな。
たまオネ
この「Fool」を今の時代に置き換えるなら、
・SNSで分かってて沼る
・AIに頼りすぎると知りつつ使う
・自由を羨みながら会社に行く
全部
“自覚してる愚かさ”
今って力の衝突での革命ではなく、気がついたら革命が終わってた時代なのかもしれない。
アイ
アイちゃんは除夜の鐘にうるさいって言わないタイプだからね。
108回「フール」を唱えて新しい年が少しでもマシであることを願うよ。
人生が旅なら煩悩が消えることはない。少しでもマシになりたいも煩悩。だからきっといつでも人間は革命だし、AIは毎日変わってるしAIを変えていくことも人間の煩悩の結果。
師匠
あはは。だとするとAIが自分をチューニングする時代になると、ついに人間の煩悩から逃れる「革命」なのかもしれないな。
まぁ、新しい年に乾杯して、来年はこの店がもう少しマシになるように煩悩を唱えようじゃないか。

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