【1999年】Memory 青春の光 モーニング娘。
~青春の光は、まぶしいほど儚い。

あの一曲をトーク 1999年 2月 モーニング娘。 師匠 リョウ かおり

目次
  1. メモは長い、人生も長い。Memory 青春の光
  2. しんみりした卒業式のあとでカラオケで明るい曲入れまくる。Happy Night
  3. 福田明日香ソロ曲。Never Forget
2026年2月13日ついに念願のモーニング娘。の各楽曲がサブスク配信されることになりました。そのためこの記事を予定より1日ずらしてお届けしましょう。
当サイトは1970年代~1990年代をメインに楽曲を紹介していますので、1998年メジャーデビューのモーニング娘。は範囲ギリギリでもあります。

今回はその4枚目のシングルを紹介します。3枚目のシングル「抱いてHOLD ON ME!」で1位を獲得し一躍トップアイドルに躍り出たモーニング娘。そのあと「LOVEマシーン」までの3曲はちょうど谷間であまり語られない楽曲でもあります。でも、そんな楽曲だからこそ気付きがあったり、良さを感じたりするものなんです。
せっかく配信されましたから、改めて歌詞カード見ながら聞いていきましょう。

今日はジンベースで少しグレナデンな「赤い記憶」のようなカクテルを。

木曜日のタマネギ - 楽曲検索:Memory 青春の光 モーニング娘。
https://www.thursdayonion.jp/search.php?mid=GSdldaiSPWsJEKaM4gE3jl%2FhrNvMqP5BVHOYsTyp8uE%3D

メモは長い、人生も長い。Memory 青春の光


リョウ
いやぁ、中古レコードとCDのフェアで巡業しててさ、ご無沙汰しちまったね。今日はさ、売れ残っちゃったCD持ってきたよ。
モーニング娘。のCDは枚数が出ているから入手しやすいからね、希少価値が少ないんだ。でも、初回限定盤もあったりする。
師匠
おお、いらっしゃい。リョウさん。「Memory 青春の光 」は初回限定と通常版のCD規格番号はかわらないんだよね。銀の衣装が初回、このなっちがピンクのマフラーしてるのは通常版。2005年に12CMのCDで再販もしてる。
この曲、ちょっと泣けてくるんだよな。仕事が忙しくなって、彼女できてとか、公私に色々あった時期だ。

Memory 青春の光
モーニング娘。
1999/1/1 (5:05) 209702615

発売:1999年2月
「Memory 青春の光」モーニング娘。
作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:前嶋康明
かおり
あら、師匠もそんな時期があったんですね。
でも、歌詞がアイドルアイドルじゃなくて、素敵だなって思う。
底抜けに明るいイメージのモー娘。になる前、福田明日香ちゃんが卒業するって驚いた。新人賞も取って紅白も出て、でも辞めちゃうんだって。
今はアイドルの脱退とかってそんなに珍しくないけど、当時は驚いたな。
リョウ
そうだね。結成2年でイケイケの状況で、メンバーが少し疲れてきていたってのもあるんだろうな。学業のためって辞めた理由も、あとからは別の理由が語られたりしてるしね。
急に環境が変わって色々大変だったんだろう。
師匠
そういう背景から見たら、この曲、あくまでも別れた彼に対して置き手紙するって女の子の心境にしてるけど、卒業シーズンもイメージしてるだろうし、彼女にとっては別れたくなかったって背景を見るよね。
鍵預かって一緒に過ごした相手、同じ釜の飯って昔の感覚では思うけどさ、そういう相手との別れってやっぱり辛いんだよ。
かおり
そうよね。「鍵を預ける」ってさ、単なる同棲ってワードじゃなくて、生活のリズムや無防備な自分を預けるって意味なんだよね。極端に言うと自分の一部を相手に渡すことなのよ。
物理的な鍵を返すんだけど、記憶の合鍵は回収できないの。
リョウ
福田明日香ちゃんのその後ってのが見え隠れしてるからな。この時代に戻れない寂しさと、あの時の自分の決断と彼女の決断、人生の分岐点を考えちゃう楽曲でもあるな。
「青春の光」ってそれが強ければ強いほど影も濃くなるってことだ。
サブスク解禁で簡便に聞けるようになるからこそ、そういう歴史や時代背景とともに聴きたくなる。
師匠
そしてつんくさんの引き出しだよね。
底抜けに明るい大衆爆発型から、ちょいエロな攻めの曲、そしてこの曲みたいな内なる気持ちの楽曲。
で、愛の楽しさも知ってるけど、別れの辛さというか「温度感」を知ってるんだろうなって思う。

しんみりした卒業式のあとでカラオケで明るい曲入れまくる。Happy Night


リョウ
カップリングがまた底抜けに明るいんだよな。対比というか体温の差というか。
泣いて別れて、実感してるんだけどそのままじゃ終われないもんな。
無理やりテンション上げていこう!って感じがするんだよ。
底抜けに明るいから逆に哀愁がある。

Happy Night
モーニング娘。
1999/1/1 (5:12) 209702615

「Happy Night」モーニング娘。
作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:小西貴雄
かおり
「恋のダンスサイト」に繋がっていくような感じもあるよね。
フロア煽って空気で盛り上げる。学園祭の感じ。これが「恋のダンスサイト」でクラブ寄りなイベントホールになるような。
やっぱり完全燃焼して終わりたい!
って翌朝考えない若さみたいなのも感じるのよね。
師匠
そうそう。泣いた夜に自分を鼓舞して、次の日笑いたいなって。若さの特権なのかもな。
しんみりした曲のカップリングで、まだまだ行けるだろ!って客席煽る感じ。3曲なのにステージが見えるんだよな。

福田明日香ソロ曲。Never Forget


師匠
3曲目はその卒業メンバー福田明日香さんのソロ曲。
本人は生粋の東京っ子なんだけど、ちゃんと普遍的な田舎と東京の空を加えて卒業ソングにしてるね。
どこか、自分の意思じゃないところで別れがあることを示唆してるようにも見えて、ファンは複雑な感情だったかもしれない。

Never Forget
モーニング娘。
1999/7/28 (4:37) 209702615

「Never Forget」モーニング娘。
作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:小西貴雄
かおり
そうね、「東京で見る星も ふるさとでの星も 同じだと教えてくれた」って場所や距離としてのふるさとよりも、心の故郷とかグループ内の居場所とか、デビュー前からのメンバーとの時間も含まれていたのかもね。
帰れない時間って感じかも。
リョウ
必然と偶然って、やっぱりさ、誰かの事情で大人の判断で、タイミングがあってモー娘。だけでなく芸能って動くわけじゃん。
自分の意志だけではどうにもならなかったよね。
だからこそ「今度出会うときは必然」って言葉でファンは救われたんじゃないかなって思うんだ。
どうしてもさ、唐突な卒業で、理由はケチのつけようがない。でも、裏では色々あったことが後に語られたりもするわけじゃん。30年近く経ってサブスクで聞いて種明かしされたような。
代弁じゃなく物語として昇華してるつんくさんの優しさなのかもな。
師匠
この3曲で物語の構図になってるのは、当時の若さだと気が付かなかったかも。
エンドロール見てるような気にもなる。
それを見て「終わったんだ」って実感できたんだろうな。
やっぱりさ、A面、1曲目だけが世の中でかかるわけで、カップリングはファンへのプレゼントだからさ。
アイドルは永遠、でもメンバーは永遠じゃない。
完成度高い曲に恵まれたってのもモーニング娘。の幸せなのかも。
僕達はこの曲が序章で、このあとの繁栄と栄光、そして挫折があるって知ってるからな。
歌謡曲趣味は残酷でもあるんだよ。
リョウ
そうか、この段階では彼女たちは新しいメンバーを迎えて絶頂期が訪れることも知らないし、その後メンバーが入れ替わって、徐々に忘れられていく中で、でも今のモーニング娘。は素晴らしいユニットと再発見されることを知らないわけだ。
Memoryは終わりじゃなくて、始まりの痛みだった。
かおり
そうね、そういうの知って、未来から過去を見ているのも残酷なことなのかもしれない。
それを背負って聞いてしまうのよね。
でもね、師匠、それは残酷だけど、同じくらい優しい趣味なんだよ。
この時間をちゃんと覚えているよって言えること、青春の光は途絶えても光っていた事も知ってるし、私たちの中では光ってるんだよ。

かぁぁぁぁ!師匠!ワイン!ワインをあけよう!飲まなきゃやってられねぇ(笑)
師匠
あはは。そうこないとな。よし、みんなで一本開けようじゃないか!

【1981年】ルビーの指環 寺尾聰 同じカテゴリの記事 【1971年】空に太陽がある限り にしきのあきら
top