【1986年】季節はずれの恋 吉沢秋絵
~理由がどうであれ、チャート1位は1位
あの一曲をトーク
1986年
春
3月
吉沢秋絵
師匠
トミー
アイ
目次
- A面がオマケ?いえいえこれは意欲作な「季節はずれの恋」
- 33回転だよ~~~「会員番号の唄」
3月ですもの、春の曲をと思いながら「季節外れ」なのも悪くはないでしょう。
そしてこの曲には「裏」がありますからね。それもここで紹介したい話じゃないですか。
いつもカクテルとか考えてるのに、少しチープに缶チューハイ出す感じで。
安い酒で少ししんみり聴いていくのがいいんじゃないかな。
木曜日のタマネギ - 楽曲検索:季節はずれの恋 吉沢秋絵
https://www.thursdayonion.jp/search.php?mid=2oowTg6T7pYUNB75aQSrJ7nFBDV1tdpxuBtSQkbHY9E%3D
A面がオマケ?いえいえこれは意欲作な「季節はずれの恋」
おお!会員番号25番吉沢秋絵ちゃんじゃないか!師匠!このレコードはB面ですよ!B面!B面!
まぁまぁそう焦りなさんな。というか、B面の話をここでしたら可哀想じゃないか。
吉沢秋絵ちゃんの2枚目のシングルにして初の1位獲得曲。そりゃ「裏」の話はあるけどさ。
ちゃんとタイトル曲もタイアップありのシリアスな失恋ソング。改めて良いんだよ。
じゃじゃーん。
あら、あら、このレコード持ってきた。あら、あら。
もうさ、トミーあたり「B面聴かせろ!」って言ってたでしょ?目に見えるわ。
でもさ、秋絵ちゃんおニャン子クラブの在籍期間は1年くらいだし、
女優さんとしてはずごく頑張ってたじゃない。
このレコードはちょっとアレだけど、あとのアルバムすごく良いのよ。
季節はずれの恋
吉沢秋絵
1986/6/21 (4:05) 1221204698
発売:1986年3月
「季節はずれの恋」吉沢秋絵
作詞:秋元康
作曲:山梨鐐平
編曲:瀬尾一三
フジテレビ系ドラマ「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」挿入歌
なんだよ。そう言うなよ。
当時の男の子は残酷だからな。どうしたってキラキラしてるメンバーの方に目が行く。
でもさ、スケバン刑事では結構いい役貰って、堂々演技してたもんな。
そういう意味では「らしくない」から気になる娘って言い方もできる。
そうなんだよ。だからこそ「おニャン子クラブのメンバーのソロシングル」っていう肩書を外して聴いたら違った面が見えてくるんじゃないかな?って思うんだ。
秋元さんもキャラクター感じながら書いてる感があるんだよ。「凭れた」なんて当時の高校生が読めない漢字をわざと歌詞にしてるし、「時の走馬灯」だぜ。18歳に歌わす歌詞にしちゃ大人すぎる。 ちょっと曲調と歌詞変えればムード歌謡になる(笑)
ホントね。
秋元さんって等身大よりちょっと上の年齢を着せるように見えるんだよ。
おニャン子クラブのメンバーは素人性が売りじゃない?
なのに歌詞は昭和歌謡、むしろムード歌謡よりの重さがある。
未熟な声に成熟した言葉を乗せてギャップを出していたのかもね。
秋絵ちゃんを「少し影がある」女にしてるよね。高校生の恋愛なのに酸いも甘いも知った感すらあるもんな。
どう見ても「出会うのが早かった」としても男の子とその関係になれそうにないんだよ。
それにさ、「子供のままでいい」とか言いながら「大人」を知ってる、人生二周目感がある。
たしかになぁ。
秋元さんの女性がこう思って欲しい願望みたいな方向で考えてもさ、覚め過ぎて俯瞰して感情飲み込んで18歳っぽくないんだよ。
だからこそあのわちゃわちゃしてそうなメンバーの中でこの曲のヒロインとしてノミネートされたのかもしれないな。
1970年代の18歳が恋愛も性的感情もなく屋根で歌う感じが、1980年代に開花しても秋絵ちゃんは「出会うのが遅かった」って影に隠れてる。で、
季節外れというか
「あなたは私の季節じゃなかった」
ってことじゃん。大人だよね。
18歳に歌わせる曲が色々で面白いんだよね。だから歌謡曲趣味はやめられないのよ。
そうだな。
それに「季節はずれ」って流行の真ん中じゃない、おニャン子クラブの勢いの中でちょっとずらした。
この曲の雰囲気自体当時のイケイケな感じから離れてるからさ、当時はあまり評価されなかったかもしれないけど、今聴くとすごく凝ってて良いんだよ。
33回転だよ~~~「会員番号の唄」
そうなんだよ。まぁ、ご事情はあるんだろうけどな。
どれどれ、レコードで針を落として・・・33回転だよーーー
ははは、45回転で再生するとちゃんとこの声が聞こえるってところも芸が細かい。
もう一回。
「会員番号の唄」おニャン子クラブ
作詞:秋元康
作曲:見岳章
編曲:見岳章
アイドルの自己紹介ソングとしては元祖みたいなものね。
メンバーいっぱいいるからさ。22名分ちゃんと聴いたら7分オーバーだっけ?
歌詞カード付属してるのね。なげぇよ(笑)
でもさ、これ、歴史資料だよね。
そう。歴史資料。会員番号が飛んでることにも物語があるし、キャラ立ってるからな。
今の多人数アイドルグループとはまた違う当時なりの公式プロフィール紹介だったんだし。
今ならSNSのプロフィール欄にちょうどいい語感だな。
この歌ってさ、プロフィールより
自分の弱点をネタにしてる
って、おニャン子クラブってアイドルが完璧を求めない「隣りにいる」女の子を集めるコンセプトがよくわかるよな。
そうなのよね。
・目が細い
・志村けんに似てる
・泣いてばっかり
・漢字読めないキャラ
・ボーッとしてる
・小学生みたい
つまり
👉 “完璧なアイドル”をやめた瞬間。
70年代は
「清純で理想の存在」。
でもおニャン子は
「いじられる存在」。
この転換は革命的。
ポジションを色々集めたのもわかるよな。
正統派アイドルのその子ちゃん、ファンすら怖がらせるさゆりちゃん、ロリ枠ゆうゆ、ハーフ枠スーザン、そしてゆっくり秋絵ちゃん、そういうキャラクターが見える歌詞ってのがいいね。
4人姉妹の麻巳子ちゃんは秋元さんの嫁になりましたと。
新人で締める舞台の配役味があるな。
今聴くとちゃんと吉沢秋絵ちゃんの歌詞はA面に繋がってるじゃん。
「みんなと遅れるワンテンポ」って「遅すぎました」だもんな。
秋元さんやってんなぁって。
この曲の本質って「グループを推す歌」なのよ。
「箱推し」できることを確認できるし、もちろんAKBや坂道とか今のアイドルに繋がる。
でもさ、冷静に考えると
A面:切ない未成就の恋
B面:22人自己紹介コント
落差凄いし、B面目当ての箱推しファンがこのレコードを買って1位になるわけで。
テレビ的バラエティよね。
普通は22人分も自己紹介聴いたら飽きるんだけど、なんかやっぱり懐かしくて最後まで聞いちゃう。
テンポが良いのと、ツッコミどころがあってわちゃわちゃこういう場で聴きながら話すのが楽しい。
テレビの記憶と「あの時代の空気」がパッキングされているよな。
「おこりんぼ坂間」なんて当時の夕ニャンスタッフだろ。
そういう内輪ネタも含めてだ。
でもさ、師匠。やっぱりオイラが納得できないのは美奈代ちゃんだよ
・美奈代の「み」の字は みんなの「み」
・美奈代の「な」の字は なかよしの「な」
・美奈代の「よ」の字は よろしくの「よ」
そりゃないだろうよ。
あはは。人気絶頂だからな、スターの特権で余計なことは言わないんだよ。
それもまた優しさだし、単純に可愛い。
歌詞の情報量が少ないからオーラが前に出る。
布川智子さんなんか自分のことすら歌わせてもらえないんだぜ。お兄ちゃんシブがき隊のフックンでも、ちゃんと「下っ端」
そういう芸能界的序列が会員番号の唄にも出てて、今でいうセンター獲得が難しい厳しい世界でもあったことを垣間見ることができるな。
そうなのよ、わちゃわちゃして見えて、実は裏は厳しかったんじゃないかって。
そういう意味では昭和な芸能界が残っていて、毎日テレビに出て振り落とされる恐怖。
キラキラして、普通の子で芸能人っぽくないって揶揄されたおニャン子クラブもさ、
今見たら個性の塊。
そりゃメンタル削れるだろうなって思うよ。
だから自己紹介ソングなのにうっすら「戦場」に見えちゃうのよね。
でも彼女たちは笑顔で歌うの。
それを40年以上経って聴くからこその価値があるんだな。
「新」も聴きたくなるな。
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