【1990年】勇み足サミー バービーボーイズ
~成功の型にハマると、あの冷笑が成立しなくなる。

あの一曲をトーク 1990年 3月 バービーボーイズ 師匠 メグ

目次
  1. 感情は熱いけど視点は冷静「勇み足サミー」
  2. いい女感な「静けさに」
1980年代の後半、バンドブームで猫も杓子もバンドなわけです。
でも、そのなかで爪痕を残したバンドはそれほど多くはないんですね。
バービーボーイズはその特徴的なキャラクターはもちろん特筆されると思いますが、じゃぁ、そのキャラクターだけで売れたのか?というと違うとも言えましょう。

濃いめのハイボール、なぜかきゅうりの漬物つまみながら飲む。そんな感じがあってるんじゃないかな。

木曜日のタマネギ - 楽曲検索:勇み足サミー バービーボーイズ
https://www.thursdayonion.jp/search.php?mid=j4U0ycYN4gOjbz%2B3ZHLtn3uMS3shLFV22HA2LUPCR%2Fs%3D

感情は熱いけど視点は冷静「勇み足サミー」


メグ
師匠!倉庫から古いビデオテープが出てきたんだけど、職場で再生できないんですよ。
ちょっと見てみたいから持ってきちゃった。
師匠
どれどれ?変なビデオだったら怒られちゃうからな。
テレビを録画したみたいだね、おっ、これ「eZ」じゃん!懐かしいなぁ。
当時epicが深夜のテレビでプロモーションしてたんだ。PVじゃなくて世界観を共通にしたセットで披露する形。
月1回とかしか放送しないから見逃して悔しい思いをしたもんだ。
メグ
格好いい!BARBEE BOYSってええ、凄い!男女ツインボーカルなんですか。

勇み足サミー
バービーボーイズ
2007/4/25 (3:42) 1536715535

発売:1990年3月
「勇み足サミー」バービーボーイズ
作詞:いまみちともたか
作曲:いまみちともたか
編曲:BARBEE BOYS
師匠
そう。杏子さんとKONTAさんの2人がボーカル。二人が掛け合いする形で「物語」が進んでいく。
歌詞が入ってきやすいというか、今で言うポッドキャスト的な感じもするんだよね。
二人が対等に殴り合ってる感があるんだよ。
メグ
うんうん。歌を聞いてるんだけど「会話を盗み聞き」してる感があって。
しかも言葉の抑揚にメロディが寄り添ってるから自然に入ってくるんだよね。
師匠
二人が歌ってるけど「デュエット」じゃないんだよな。男女でハモって愛を確かめ合うわけじゃないしな。
会話がロックで音もファンキー。
で、歌詞は痴話喧嘩だろ。わかってない男vs見抜いてる女。この感じが格好いい。
メグ
恋に振り回される弱い女から、男を論破してる強い女になった。「そこの鏡が見えるだろう」だよ。
媚びない甘くならない。でも杏子さんの色気が私から見てもたまんない。
師匠
この歌詞と曲、そしてビジュアル。一発で認知されるよな。
それでさらに曲が異様にタイトで上手いんだぜ。
夜にクルマ走らせながら聴いちゃうやつだ。
これがただの痴話喧嘩の口論だったら曲にならないし暗くなる。
バービーは痴話喧嘩が聴いてる側には気持ちよくなるんだよ。
どれか一つ欠けても成立しないから、逆に儚さも感じるんだよな。
メグ
もちろん、当時の世相みたいな時代を感じるけど、ちゃんと今につながる。
少し氷が溶けたハイボールで楽しみたい。
師匠
そうだな。1990年という分岐点なんだろう。
1990年ってさ、
・バブル絶頂(崩壊寸前)
・音楽産業巨大化(CD売れまくり)
・タイアップ戦争(ドラマに使えば大ヒット)
そんな中で
「鏡見ろよ」
「ダミーだろ」
って歌ってる。何のタイアップにもならない。
それでちゃんと印象に残す。こんなロックなことないよな。
そしてこんな冷笑がいつまでも続かなくなるのも知ってるからさ。
売れるってちょっと残酷でもあるんだよな。

いい女感な「静けさに」


メグ
カップリングの作詞は杏子さんなんですね。
なんか、共感というか、自分がそこにいるような言葉。
何もはっきりさせてないけど、でもさ、弱いところを見せながらも凛としてるの。

静けさに
バービーボーイズ
2007/4/25 (4:09) 1536715535

「静けさに」バービーボーイズ
作詞:杏子
作曲:エンリケ
編曲:BARBEE BOYS
師匠
なんだろうな、近づいたりできないのわかってても、いい女感があって見ていたくなるんだよ。
強いけど、強がりきらない。だから、どこか気になる。
完璧な強い女性ではないんだよって強がりながら言ってるんだよ。
でもね「守ってほしい」とは歌わない。男に媚びる気はないんだよな。
メグ
そう。だから女性が共感できるし、変にドラマチックにもならない。
だって「静けさに」だよ。叫ばない怒鳴らない、静かに泣くのよ。
師匠
タイトル曲との温度差みたいな、ちゃんと歌詞を書く人の温度が出てるよね。
中途半端に売れることを避けてたのかなとか、すごく人間的な葛藤を感じるんだよ。
メグ
このビデオとCD聴けてよかったよ。
あたりまえだけど、この時代と今は続いていて、少しずつ考え方とか常識は変わっていくけど、
いいものはいいって、再確認できる。
もう一杯ハイボールが欲しくなったな。

【1986年】季節はずれの恋 吉沢秋絵 同じカテゴリの記事 【1979年】ジパング ピンク・レディー
top