【1979年】真夜中のドア/Stay With Me 松原みき
~「いかないで」じゃなく「帰らないで」
あの一曲をトーク
1979年
秋
11月
松原みき
師匠
メグ
リョウ
目次
- 真夜中のドアと「コーヒーのしみ」
- 40年経って理解されたお洒落
- アルバムバージョンとシングルバージョン
- そうして私が
えっ?聞き飽きた?
そうですね。この曲、昨今のシティポップブームの中でやたらに耳にしたよね。でも、この曲の歌詞ってすごく新鮮な気がしたんだよ。
今日は少しクラシカルなカクテルにしましょうか。
「オールド・パル」
・ライウイスキー
・ドライベルモット
・カンパリ
そうね。「少し大人の辛口」じゃないですか?ライ麦なウイスキー、イメージはオールドオーバーホルトだけど、ちょっとお高めかな。
トミーに利きハイボールやってもらおうかしら?
木曜日のタマネギ - 楽曲検索:真夜中のドア 松原みき
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真夜中のドアと「コーヒーのしみ」
師匠、この曲はレコード屋さん的には下手したら毎日聞くよね。リクエストも多いの?
意外とそうでもないんだよ。歌謡曲好きに少し斜に構えると極端にヒットもしていないし、実際当時はそんなに興味持ってなかったのに、最近になって「当時の代表」みたいになっちゃうのはちょっと違う感があるのかもね。
真夜中のドア/Stay With Me (シングルver.)
松原みき
2014/9/17 (4:34) 914953451
発売:1979年11月
「真夜中のドア/Stay With Me」松原みき
作詞:三浦徳子
作曲:林哲司
編曲:林哲司
改めて歌詞を見ると、主人公の女性が別れた人と再会した様子なんだけど、もう戻れないことを悟ってるわけじゃないですか。
なのに「コーヒーのしみ」で過去のまま時間が止まっている。
コーヒーのシミって落ちないんだよな。時間の経過と共に酸化して変色を起こす。早いうちに酸素系漂白剤で落とすに限るが、多分この彼は「手遅れ」コーヒーミルクなんか入ってたらもう落ちない。
わはは。コーヒーの染み抜き方法も教えてくれる歌謡曲バー。「恋と愛とは違う」くらい染み抜き方法も違うって話だ。
ふたりとも何言ってるんですか?でもさ、この二人、男のほうが結構年上って感じがするんだよね。もしかすると禁断の関係だったりするのかも。だから「帰らないで」と泣くのよ。「いかないで」じゃないんですよ。彼はすでに「どこかに帰る場所」がある人。
おお!メグちゃん鋭い。しかもグレイのシミありジャケットだからな。今、彼女と付き合うとかデートとかって感じがないんだよ。「オトナの生活臭」みたいな、どちらかといえば冴えないオッサンをイメージさせる。
なるほど。だから「Stay With Me」は最後のワガママなんだ。「奪えない人への最後のお願い」だった。二度目の冬って表現も、「続かなかった恋」の時間感覚か。冴えない感じなのによほど良かったのか。
そして自分の気持は同じままに「同じメロディ繰り返していた」なのよ。レコードも溝が壊れて同じ場所再生してる感覚?再会しても過去の再生だけ。もとに戻らないし未来にも進まない。
香水でも涙でもなく「コーヒー」なのも身近すぎて辛いんだよな。
40年経って理解されたお洒落
やっぱりこの曲ってリリースから40年を経過して海外に再評価されるわけじゃん。でも、きっと歌詞の意味とかからではなくて、林哲司さんの曲とアレンジによる格好良さってのが2020年代のプレイリストに入れられる時代に合致した。
もちろん1979年の世の中でも全くウケなかったわけじゃないけど、もう少しはっきりした曲のほうが強かったんだろうなとも思うな。なので、今全くヒットしていない曲が何十年も経って再評価されることもあるのかもしれない。
そうね、今ウケる格好いい曲じゃなくて、今ウケていない曲に未来があると思えばアーティストにも希望がある。
アルバムバージョンとシングルバージョン
この曲はシングルバージョンとアルバムバージョンがあって、配信だとわかりにくいよね。シングルは4分34秒。アルバムバージョンは「POCKET PARK」に入っている5分11秒のかな。
差はイントロ部分でわかるけど好みは別れるかも。
真夜中のドア/Stay With Me
松原みき
1979/11/5 (5:11) 1457961959
そうして私が
B面は続きのような気がするね。相手に簡単に会えないことを知っているから、鳥や花や星に擬態するわけだろう?
「そうです私が」って一人称の使い回しがあまり歌詞では使われない感じ。A面で「帰らないで」って泣いて、B面で「帰っちゃった」人を自分を変えてでも追いかけたいわけじゃない。
そうして私が
松原みき
2009/1/21 1457961959
「そうして私が」松原みき
作詞:三浦徳子
作曲:林哲司
編曲:林哲司
「鏡に映る私はだぁれ」ひみつのアッコちゃん的な要素もあるのか、少し幼い感じも見えるんだよな。一途といえば一途。現実と幻想の境界が曖昧。
鳥って会いたくなって「飛べば届く」、花は「想いを残す」だけよね、その道を通ってくれなければ見てもらえないし、もしかしたら見つけてもくれない。
星に至っては遠すぎて届かない。でも「永遠」なのよ。
メグちゃん詩人だな。
鏡はもう一人の自分を映し出す装置、鏡の向こうでは別の世界でもしかすると彼氏とうまくいっているかもしれない世界。内なる妄想か。
思わせぶった男がダメだよな。「あなたは遊びのつもりでも~」ってのは昭和歌謡のメインテーマじゃないか。
そう思ったらこの2曲、シティポップな楽曲に注目されるけど、しっかり歌謡曲のテイストがあるんだよな。面白い。
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